こんにちは!「本町ブログ」ライターのみどりです。
さて、大阪の冬の風物詩といえばイルミネーション。
御堂筋や中之島では、街路樹や建物が華やかにライトアップされて歩いているだけでもウキウキするシーズンです。
あちこちが光で美しく彩られる季節ですが、こんな場所もライトアップされました。

北浜の大阪取引所。
そして今週、こちらではこんなイベントが。


「北浜博士が案内する夜の見学ツアー」。
このツアーは、北浜博士と呼ばれる大阪取引所のスタッフの方が館内を案内してくれるというガイドツアー。
大阪取引所ってふだんなかなか馴染みのない場所だけど、ライオン橋のふもとにある建物は見るからに存在感たっぷり。
こんなイベントでもないと、中をしっかり見る機会がないので今回思い切って参加してきました!

案内してくれたのは北浜博士こと、株式会社大阪取引所 金融リテラシーサポート部の玉岡さん。
ふだんは広報などのお仕事をされているそうです。

集合場所のアトリウムにはこんな大きなクリスマスツリーが!
うしろのステンドグラスの雰囲気ともぴったり。
参加者は10名ほどで、お勤め帰りらしい男性の姿が多かったです。
建物は1935(昭和10)年に竣工。
ステンドグラスは当時のままで、フランスやアメリカから輸入したものだそう。
これはエレベーターのドア。

かわいい!
中は最新ですが、ドアは当時のもの。
建築デザインは当時流行していたアール・デコ調で、随所にそのころの空気感がにじみ出ています。
そして大阪取引所といえば、

ディーンフジオカ、いえ五代様。
建物の5階には、大阪証券取引所(当時)の設立に尽力した五代友厚の経歴や、取引所の歴史を知ることができるコーナー「OSEギャラリー」があります。
タブレットで使うレジ、そろそろ導入するなら「スマレジ」がオススメ、本町のスタバの上にショールームがあるので、行くとわからないことを質問できます。

歴史的資料や、取引所をわかりやすく説明したパネルの展示などがあります。

さすが博士、難しい話も身近な例を出してわかりやすく説明してくれます。

ちなみにこの建物、昔は「大阪証券取引所」といいましたが、2013年に東京証券取引所と経営統合。
株の取引は東京で一元化され、名前も「大阪取引所」に。
大阪は金融商品のひとつであるデリバティブ取引を行う取引所へと変更されました。
このデリバティブ、その中のひとつ先物取引は大阪と非常に縁が深く、大阪・堂島は世界初の米の先物取引をした場所として歴史に名を残しています。(そんな背景があってここがデリバティブの取引所になったそう)
ちなみに北浜博士は、ホームページによるとデリバティブを専門とする博士という設定だそうです!
ギャラリーには貴重な資料もたくさん。

株式取引所の設立趣意書、発起人のひとり五代友厚のサインがあります。
これ、すべて五代様の自筆なのでしょうか?
端正ながらも字の勢いや力強さに、エネルギッシュな人柄が感じられます。

開業免状、今でいう財務大臣・大隈重信のサインが。

創立当時の株主名簿。
三井、住友、鴻池と名だたる財閥がずらり。五代様の名前も。

ポスターの展示も。
波瑠ちゃんが初々しい〜。
ちなみに五代様を一躍有名にした連続テレビ小説「あさが来た」ですが、放映は2015年から16年にかけて。
このギャラリーコーナーで五代友厚の業績を大々的に展示したのは、放送に先立つ数ヶ月前だったそうです。
ディーンフジオカもここに訪れたのだろうか…と想像したりしました。
そして帰りにはこんなおみやげまでいただきました。

オリジナルのクリアファイルにマスコット、ギャラリー案内と堂島の米市場についての解説リーフレット。
解説リーフレットの中はこんな感じです。

英語でも書いてます。
広げると、

周辺地図が。
大阪の米市場が時の将軍・徳川吉宗に認可されたのが1730年。
北浜・淀屋橋は今も昔も経済の中心地ですが、こういうツアーに参加すると、自分がふだん歩いてる場所も歴史の一部なのかと思えてとても感慨深いものがあります。
暮らしている場所によりいっそう愛着がわきます!
*
ギャラリーは月曜から金曜までの9時〜16時30分にオープン。
パネル展示、じっくり読む時間がなかったので改めて行ってみたいなーと思いました。
また、見学ツアーのようなイベントは随時開催しているということなので、興味のある方はHPなどでチェックしてみてくださいね!
ということで、今日の記事は以上です。
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ここまで読んでいただきありがとうございました!
◎大阪取引所見学
https://www.jpx.co.jp/learning/tour/ose/01.html